あなたの腸内環境は大丈夫?
 リメイクサロンモモで整体師をしている徳田富雄です。
 今回は腸内環境と食事について述べてみたいと思います。
 先日、首肩痛で来院された40代の男性は通常の整体施術では改善しないため、腸の状態について確認したところ、毎日のように下痢が続いているとのことでした。このような方は腸の炎症が長い間続くことにより、肝臓機能に障害を与え首や肩に痛みを出すケースが多いため、肝臓調整をしたところ痛みは軽減しましたが、根本的な改善には腸内環境を整えることが最も重要であることをお伝えしました。
 このように最近は、便秘や下痢を訴える方が非常に多くなったように感じています。特に20代から40代の女性は便秘で、30代から40代の男性は下痢で悩むことが多いと言われています。そのことにより原因不明の不調を多く抱える人が増えてきています。
 腸内環境の悪化は慢性疲労、イライラ、不安感、うつ、頭痛、喘息、アトピー性皮膚炎、糖尿病、過敏性腸症候群、ガンなどの病気にもつながります。
 腸内環境悪化の大きな原因は、食生活の欧米化と野菜、ビタミン、ミネラル不足に加え添加物の多い弁当などを常食としている人が増えたためと考えられています。
 それでは腸内環境を良くするにはどうしたらよいでしょうか。
 まず、口の中に有害菌が多すぎると流れ込んだ菌が胃酸で殺しきれず腸まで達し、腸内環境を悪化させることから口腔ケアは欠かせません。次に、胃酸を抑える胃薬が殺菌力を低下させるので常用には注意が必要です。早食いをせずしっかり咀嚼をすることも大事です。
 糖分を多く含んだ加工食品やパン、パスタなどの小麦製品(グルテン)、牛乳やヨーグルトなどの乳製品(カゼイン)が腸に炎症を引き起こす原因になるので、これらを控えるだけでかなり腸内環境が改善する人が多いようです。
 農薬は野菜洗剤などでしっかり洗い、人工甘味料や合成着色料・保存料などが入った食品はできる限り口にしないことも腸を守るためには大事です。
 大腸のエネルギー源となる酪酸菌という善玉菌を含む整腸剤(ミヤリサンやビオスリー)を使うのも非常に有効です。(病院処方では「ミヤBM」という医薬品名になります。)
 腸の炎症を抑え腸管を強化するために必要な栄養素は、グルタミン(アミノ酸の一種)、ビタミンA、ビタミンC、亜鉛、鉄など、またクルクミン(カレー粉)、ベルベリン、ケルセチンなどのハーブ類も有効です。
 食事ではボーンブロス(骨のだし)が腸の炎症を抑え、腸粘膜の修復に役立ちます。また善玉菌の餌になる水溶性食物繊維を多く含む食品もしっかり摂りたいものです。
 朝起きれないなど多くの不調を抱え、病院処方の薬を服用しても思うように良くならない方は、腸内環境を改善するために上記の方法を試してみてはいかがでしょうか。
 リメイクサロンモモでは腸内環境を改善し、免疫力向上のための具体的な食事やライフスタイルの指導を行っています。多くの不調でお悩みの方のご相談をお待ちしています。